統計力学おすすめロード(?)
1冊目: 小田垣孝 「統計力学」
私は前半部分しか読んでいませんが、細かい話はせずに統計力学の大枠をまとめてあると思います。演習問題が良かったです。
この上巻では確率論の基礎から始めてミクロカノニカル分布、カノニカル分布まで扱います。細かい所まで丁寧に書いてあるので速習には向きませんが1行ずつ読めば統計力学の基礎をマスターできると思います。ただし、熱力学の章がないので熱力学の基礎、特に平衡状態の記述法とルジャンドル変換を勉強しておく必要はあります。
1冊目: 西野友年「ゼロから学ぶエントロピー」
前半では熱力学のエントロピーの性質を、後半では統計力学のエントロピーの性質を扱います。高校を卒業したばかりの新入生でも多くの部分を読むことができると思います。やや情報理論よりの内容も含まれています。
1冊目: 久保亮五 編「大学演習 熱学・統計力学」
演習問題がたくさん載っていますが、解説部分が細かい所までまとまっていました。全てを読んだわけではありませんが、他の本ではあまり触れられていないマニアックな内容も含まれています。
平衡系の統計力学を学び終えた後に非平衡統計力学を勉強しようと購入しました。ボルツマン方程式とH定理から始まり、不可逆性の起源として粗視化を紹介します。後半はブラウン運動についてアインシュタインの理論や射影演算子法によるランジュバン方程式の導出が紹介されます。この本は何よりリファレンスが分かりやすいです。有名なゆらぎの定理も紹介されています。
その他、おすすめの書籍がありましたらコメントしてくださると嬉しいです。